私たちは、2023年7月に社名変更を行いました。「ルート建築防災」の社名に掲げた「ルート」には、建築防災設計における「ルートA/B/C」はもちろんのこと、避難経路（evacuation route）・道（route）としての意味も含まれています。安全な建物づくりを追い求め、建築業界に新たなルートを切り開いていく存在になれたら。そんな願いを込めました。

建築基準法の防災規定における問題を解決するために導入された避難安全検証法を適用すると、建築コスト削減や設計の自由度向上といったメリットを得られるケースが多くあります。
このことから、コスト削減を主な目的とした避難安全検証法の適用が行われていることもありますが、それは我々の考え方とは乖離していると感じます。

防災設計は、万一の際に命を救う一筋の光になり得るものです。本来なら、避難安全検証の目的は「安全性能を高めること」にあるはずです。建物内で火災が起こってしまっても、人々が安全に逃げられるように、しっかりと防災計画を整えることが第一。その検証の過程で、安全性能の確保には必要ない防災設備の削減が可能になれば、結果としてコスト削減につながる。ルート建築防災では、このような捉え方をしています。

私たちの安全性能にかける熱い思いは、先代から受け継いできたものです。長きにわたって防災計画を学び、真の安全とは何かを考え続けてきた先代の思いは、建築業界の行く先を示す道標として輝き続けると確信しています。ルート建築防災はその真摯な姿勢を受け継ぎ、今後もお客様とその先にいる建物の利用者様に安全・安心をお届けできるよう、真に安全な建物づくりを追求してまいります。